【うなぎの蒲焼き おすすめ代替品(2)】
うなぎの蒲焼きを再現した「うな次郎」

うな次郎
「うなる美味しさ うな次郎」

 2つ目に紹介するのは、うなぎの蒲焼きを再現した練り製品「うな次郎」だ。

 カニの代替品として「カニカマ」はすっかり市民権を得ているが、同様の考え方で「うなぎの蒲焼き」を蒲鉾の加工技術で再現した食品が登場してきている。このような食品は、どれも「食品加工技術を使ってうなぎの蒲焼きを再現し代替品にする」という考え方で作られたもので、「カニカマ」ならぬ「ウナカマ」は既に複数存在している。

 その中でも一正蒲鉾が手がける「うなる美味しさ うな次郎」は、SNSで主婦層を中心にその評判が口コミ的に広がりを見せている。中には「細かく刻んでおむすびにしたところ誰も気づかず(笑)。大好評でした!」といった声があるほど、特にご飯と合わせた際の再現度には高いものがある。これに山椒や、実際にうなぎ屋を何件も回って研究したというタレが加わると再現度は驚きの高さとなり、思わず誰かに話したくなってしまうほどで、口コミで広がっているのもうなずける。

「うな次郎」のすごいところは、第一にうなぎの食感の再現性にある。通常、蒲鉾というとプリッとした歯ごたえのある食感を追求するものだが、うなぎの蒲焼きはその逆とも言うべく口の中でほぐれるやわらかい食感をしている。この点、開発者は通常と逆のことを求められるので、かなりの苦労があったに違いないが、「うな次郎」は口の中でほぐれる食感を見事に実現している。

うな次郎の皮目
「うな次郎」には、まるでうなぎの皮のような部分があったり、表面がデコボコだったりと、うなぎの蒲焼きらしさが表現されている

 このほかにも、皮にあたる部分がついていたり、表面のデコボコ感であったり、うなぎの蒲焼きらしさを再現するため、通常の蒲鉾ではあり得ないことを高い技術で実現しているのだ。そして、2切れで300円前後という手軽さも代替品として素晴らしい。

 しかし、一正蒲鉾のマーケティング担当者によると「とりわけ夏に売れる商品」だといい、生産効率も上げるために「1年間を通じてお客様に愛される商品にする」といった課題もある。同担当者曰く、「特別な日に食べる高価なうなぎと対抗するつもりはなく、普段気軽に食べられる「うな次郎」を目指しており、年間を通じたさまざまなレシピもホームページやSNSなどを通じて提案しているところ」で、これまでになかった食べ方も「うな次郎」やほかの「ウナカマ」によって広がっていくかもしれない。
 
 食品加工の分野は、養殖業と比べると試行錯誤がしやすく、改良のスピードが早い点が特徴的でもある。その分競争も激しいと言えるが、各社が切磋琢磨する中で「ウナカマ」が市民権を得る日も近いかもしれない。