焼肉店に入店せず、見極める方法はあるか!?
予約困難店は、行きたくても予約がとれないからいけない。そういう店じゃなくて、食べログでもそれほど評価が高くない美味しいお店。今までの経験上、で言えるのは
最寄駅からの到着時間 × 創業年数
の掛け算だと思います。
この数値が高ければ美味しい。焼肉に限らずですが、飲食は立地型サービス産業です。立地に左右される面が非常に大きいです。
その論理に従うと、最寄駅から遠いというのは、明らかに不利なのです。そこでお客さんが入るというのは、投資に対する価値が高い、所謂、コストパフォーマンスが高いか、あるいは、希少の中の希少部位、特別なキラーコンテンツ部位があるかのどちらかです。
2つ目の創業年数。
長く愛されていればこそで、コストパフォーマンスなのか、キラーコンテンツ部位なのか、それ以外のサイドメニューなのか、何かが充実していてお値段以上の価値を感じさせられるから、長期間焼肉店として残っているのだと思います。
最たる例が、
梁山苑 京王新線初台駅15分
梨光苑 小田急線祖師ヶ谷大蔵駅 15分
正泰苑 町屋駅 20分
この3店を見て思うのが、看板を綺麗にしているお店ということです。内観は変わりない。
内観の改装にコストをかけると、最終利益に影響を与えます。内観をいじらず、仕入れに力を注いでいるということが見え、好感が持てます。
ちなみに梁山苑のキラーコンテンツは、上カルビ、上ハラミ、タン、梨光苑は、並みカルビ、煮込み辛子肉、つけ麺、正泰苑は塩上カルビになります。
お店に入って注文できるなら【塩並みカルビとタレ並みカルビ】をオーダーして見極めたい
お店に入って注文できるなら、並みカルビで推し量るのが良いでしょう。しかも塩カルビと並みカルビの両方をオーダーするのが、オススメです。
なぜ、上カルビや、特上カルビではなく並みカルビなのでしょうか?
特上や、上はお店によって、価格帯がバラバラですが、なぜか、並みカルビはチェーン店をのぞくと1,000円前後で提供するお店が多いです。並みカルビはお客さんとしても勝手知ったる味で、下手なものは提供できません。
塩カルビとタレカルビの両方をオーダーするのは、お店の仕入れ力と、お店自体の実力を測る為です。
美味しい肉をたどり着くためには、焼肉屋の仕入れ力を見極めることが重要です。
塩カルビは塩だけで味付けなので、見た目もごまかしの効かないビジュアル、味になります。1,000円で、塩なので、ビジュアルも味も他の店と比較し易いです。ここで良い肉が出てくれば、仕入れ力のあるお店だと判断できます。
一方、タレ並みカルビ。タレはお店の歴史の詰まった力の結晶であり、お店そのものと言ってもいいでしょう。
このタレ味を確認するには、肉の味が濃く、脂質の多い、カルビとの相性を確認するのがいいでしょう。鼻腔をくすぐる香り、色、そして焼いて脂質のある肉と相まったタレ肉との相性。この塩並みカルビ、タレ並みカルビの総合判断で、他店と比較すると自分なりのお店が発見できると思います。
調理プロセス、仕上げを客側に委ねられる焼肉だからこそ、みんなとワイワイ食べたい、スタミナをつけたいからガッツリ食べたい、部位別の肉を食べ比べしたいなど理由は様々ですが、猛暑の今、絶好の焼肉の時期を迎えています。8月29日のヤキニクの日を前に自分なりのお気に入りの店を見つけて、ワイワイと焼肉を囲みましょう。