山根氏も五輪がらみで
スキャンダル続出

 そして、これまでの方たちと趣は異なるが、2011年に亡くなった「電通のドン」こと成田豊・名誉相談役も、残念ながら同種の匂いが漂っている。

 電通は、2016年に五輪招致にまつわる裏金疑惑が報道されているが、この問題の根っこに成田氏の影響を指摘する声が少なくない。長野五輪や日韓ワールドカップなど、スポーツビジネスの「利権」をつかむことを誰よりも推進してきたのが、ほかでもない成田氏だっからだ。ご存命ならば、間違いなく裏金疑惑の「主犯」として叩かれていたはずだ。

 一方、山根氏を巡っても、「五輪」にまつわるスキャンダルがボロボロ出てきている。

 ロンドン五輪で村田諒太選手が金メダルを獲得した際、実績のない自分の息子をセコンドにねじこんだことを指摘されると、「私はカリスマ山根と言われている」「政治的な力じゃなくて何があるんですか」なとど、いかにも五輪に「山根判定」があったかのような爆弾発言をして、物議を醸したのはご存じの通りだ。また、五輪を目指す選手たちに必要不可欠な「公認グローブ」を独占販売したのではという疑惑も持ち上がっている。

 ここで要点を整理しよう。「五輪」というものに何かしらの形で関与している「ドン」たちに、ことごとくスキャンダルが発覚している。ということは、「ドンの老害化」という問題を読み解く鍵が、「五輪」にあるということではないのか。

「そんなのこじつけでしょ」と思う方もいるかもしれないが、これまで「ドン」と呼ばれてきた人たちが、社会の中でどのような役割を果たしてきたかを考えると、あながち「こじつけ」とも言い切れないのだ。