物流コストが高騰する中、スーパーで扱っているような低利益率の商品を運んでも、物流コストに負けて採算が合わないし、それ以前にネットスーパーが林立、まさに儲からないレッドオーシャン市場に入るようなものだった。

 ローソンのネット宅配の展開にあたっては既存のコンビニを展開する以外の枠組み、つまりネットスーパー専用の商品の選定、仕入れ体制、ネット運営など別の基盤構築が必要だったわけで、しかもローソンのネット宅配は本業であるコンビニとの関係性も極めて薄いというビジネスモデルだった。

 ローソンでは8月終了の「ローソンフレッシュ」から、新たに「ローソンフレッシュピック」へとコンセプトを変更。即食系など付加価値の高い商品を軸に品数を大幅に絞り込み、スマートフォンで朝8時までに注文すると午後6時以降に店頭で受け取れるスタイルとし再スタートしている。

北海道の実験では日販に貢献も
店舗に行けない人のニーズはあるはず

 一方、セブン-イレブンのネットコンビニ「ネットコンビニ」は逆に、これから本格展開である。

 昨年から北海道の一部店舗で実験展開してきたが、現在は約100店に拡大。来年9月までには北海道の約1000店舗で扱い、順次全国展開を目指している。しかし、全国展開を前に「うまくいかない」、「失敗する」という声が噴出している。

 批判の声曰く「ネットの最大の魅力である品目数がコンビニ店頭と同じでは魅力的ではない」、「セブン&アイはこれまでもオムニセブンの失敗など、EC(電子商取引)戦略はうまくいっていない」という。

 しかし、ローソンのネット宅配は品目数が生鮮を含め8000品目あってもうまくいかなかったし、もっといえばセブン&アイ全体でグループ力を結集し、何万品目と揃えたオムニセブンもうまくいっているとは言い難い。

「ネットコンビニ」の扱い品目数は通常のコンビニ店頭と同じ商品で3000品目以下である。スマートフォンで注文を受け、店頭の商品をピッキングして、宅配はセイノーグループの子会社が行う。

 1000円以上から注文を受け、配送料は3000円以上の購入で無料、3000円以下は216円である。宅配料は加盟店と、一部は本部が負担する。