セブン-イレブン・ジャパンの親会社、セブン&アイ・ホールディングスのネット通販、「オムニセブン」は18年2月期で1087億円とようやく1000億円の大台に乗せたが、当初の目標である1兆円には程遠い。

 原因はアマゾンに対抗するような勢力を作ろうとしたことだろう。相似形の品揃えでは、すでにアマゾンに慣れ親しんだ消費者に乗り換えてもらうのは簡単ではないだろう。

 扱い商品をグループ企業の商品に規定してしまったという点にも問題があったという指摘は少なくない。最初からもっと門戸を広げ、他のネット通販と組んで扱い商品の幅を広げた方がよかったのではないだろうか。

 ネットとリアルの融合という点についても、セブン-イレブンが全国2万店という店舗網を持ちながら、それを有効に活用できる仕組みになっていなかった。

 これまでもセブン-イレブンではオムニセブンの店頭受け取りを実施してきた。だが、結局、グループ企業とユニクロのネット購買商品の店頭受け取りに限られていた。

 今後のセブンの「ネットコンビニ」の延長戦上にあるEC戦略では、コンビニ店舗の門戸を開放し、複数のネット通販企業の荷物を受け取れる宅配サービスの拠点とする方法にしてはどうか。

 ネット通販企業の商品の受け取りを増やすと、加盟店の負担は増えるかもしれない。だが、荷物の受け取りで来店した客による「ついで買い」が増えるのは確実で、日販にはプラスだ。コンビニが加盟店で支えられているビジネスならば、加盟店の日販を増やすことが第一である。

 ならばコンビニのECとしてとるべき戦略は、コンビニがラストワンマイルの核になり、他社EC商品の受け取り拠点として機能したり、好採算のサービス商品を取り扱ったりすることだろう。コンビニ大手のEC戦略は、果たしてどちらに軍配が上がるか――。