ロケット事業を始め、さまざまなプロジェクトを立ち上げ続ける堀江貴文氏と、著者であるチャン・キム教授(INSEAD)に任じられ『ブルー・オーシャン・シフト』の日本企業ケースを執筆したムーギー・キム氏の対談前編。堀江貴文氏に、先日開校が発表された「ゼロ高等学院」の設立意図や堀江氏自身の“既存の枠にとらわれない、新しい生き方、考え方”の戦略を聞いた。(写真:小島健志、構成:肱岡彩)

なぜ「ゼロ高等学院」をつくるのかーー「よりよく生きるための教育」を再定義

堀江貴文
1972年、福岡県八女市生まれ。実業家。 SNS media &consulting株式会社ファウンダー。東京大学在学中に有限会社オン・ザ・エッヂを設立、起業家としてビジネスをはじめる。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手がけるなど幅広く活動を展開。また、TV、ラジオ、インターネット番組にも出演、活躍中。 有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者を持ち、2014年には会員制のオンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」をスタート。著書に、『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『多動力』(幻冬舎)、『好きなことだけで生きていく。』(ポプラ社)、『10年後の仕事図鑑』(落合陽一氏との共著、SBクリエイティブ)などがある。

ムーギー:堀江さんはこの秋「ゼロ高等学院」を開校されますね。ゼロ高が既存の学校とどう違のかを、まずお伺いしたいのですが。

堀江:ゼロ高は、これからの時代、よりよく生きるためにはどうしたらいいのかを実践する場。行動することで、その人の生き方を考える場ですね。
 一流の大人から、なぜその仕事を選んだのか、何が楽しいのかを、知れる機会を用意しているんです。それだけでなく、現場を体験できる環境なのが、これまでの高校と違う。

ムーギー:自分が将来やりたいことを、見つける場というイメージですか。

堀江:そう。学生は、すし職人になろうかなとか、ファッションデザイナーになろうかな、インフルエンサーになろうかな、本を書きたいな…とかいろいろな夢があるので。そこにつながる短期講座を用意して、興味を持ったものを学んでもらうんだよね。

ムーギー:ゼロ高は、オンラインで授業を受ける学校のイメージでしたけれども、座学よりも、実践を重視する場なんですね。

堀江:実際にいろいろな現場を見て、「俺はあんまり暗記学習とか得意じゃない。だけど手先器用だから、すし職人できるかな」とか、本当にやりたいことを判断すればいいと思っていて。
 その学生に何が合うか分からないから、オンラインサロンの「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」のメンバーがティーチングアシスタント兼メンターを担って補助していく。HIUのメンバーは僕に比べるとめちゃくちゃ拙いんだけど、まあ、いないよりはマシかなみたいな感じで。

ムーギー:とんだ言われ方していますけど(笑)

堀江:いや、とんだ言われ方しますよ。HIUのメンバーはまだ拙いんで、もっとレベルを上げていかなきゃいけない。まあ、何も知らない人よりは全然マシですけどね。
 そうやって、HIUメンバーが、学生に伴走して補助線を引きながら…

ムーギー:その人が向いていること、好きなことを探すと。