「礼儀正しい挨拶」は、「チャンス」を得るための「投資」である
「EARTH(アース)松本庄内店」の場所は、地域の超一等地にあります。とても魅力的な立地でしたから、地主さんのもとには、私たちを含め、「36社」からの出店の申し込みがあったそうです。
では、どうして「EARTH」に決まったのでしょうか。
後日、地主さんにうかがうと、「お話をいただいたすべての社長とお会いしましたが、山下さんが、一番礼儀正しい挨拶をしていたからです。山下さんと会っていると、とても心地がいい。そういう気持ちのいい人に、この物件を使ってほしいんです」と答えてくださいました。「礼儀正しい挨拶こそが、最終的な決め手」だったのです。
横浜店を出店するときも、「挨拶」が大きなリターンを引き寄せました。物件オーナーが「誰にも貸すつもりはない」と決めていたテナントを借りることができたのです。
出店する土地や物件は、不動産業者を介して探すのが一般的です。ですが私は、業者を挟まず、こちらから物件オーナーのもとを訪れ、ご挨拶をさせていただきました。すると物件オーナーは「美容室の人が、直接、挨拶に来たのは、山下さんがはじめてです。あなたになら、この物件を任せてもいい」と言って、私を信用してくださったのです。
私は、「礼儀正しい挨拶」は、「投資」であると考えています。「礼儀正しい挨拶」ができると、人に好かれ、敵をつくらない。だから、「チャンス」というリターンが得られます。「チャンス」も「運」も、「人が運んでくるもの」です。だとすれば、「礼儀正しい挨拶」で人と接するということが、品性をよりよくする秘訣なのです。
相手が目上でも目下でも、挨拶は、こちらから先に声をかける。笑顔を絶やさず、大きな声で、ハキハキと挨拶をする。そうすれば、たくさんのチャンスが集まってくるのです。