運命を変えた節分の豆まき
だが、2017年2月3日(節分)、運命は大きく変わることになる。
その日、私は、近所の神社で行われていた、豆まきに参加していた。
40年以上生きてきたが、豆まきに参加したのは初めてだった。
急きょ設定された壇上から、お菓子やビニール袋に10~20個くらい入った「福豆」が地域の偉い人から「鬼は外!福は内!」のかけ声とともに、どんどん投げられる。私はお菓子には目もくれなかった。狙うは豆!一途な思いで臨んだ。
「福豆を何としても取りたい!」
そんな気ばかりが先に立ち、私は前へ前へと出ていった。
しかし、会場は人、人、人。子どもから大人まで金曜の午後2時45分というのに、ごった返している。私はたまたま休暇を取り、家族で参加していた。
しかし、これほど取れないものか、というくらい、福豆はやってこない。
前へ前へ焦れば焦るほど、ダメなのだ。
その時、ふと、力を抜いてみた。
目を閉じ、瞑想するような気持ちでいると、脳内に「有難い」という文字が浮かび、「有難う」の気持ちになった。その瞬間、奇跡が起こった。
ビニール袋に10個くらい入った福豆が、私の手の平にぽこっとおさまった。本当にぽこっと、入った感じだった(やったあ!)。
いやー、不思議だなあ、今年はいいことあるぞー! と、上機嫌で家に帰った。
その夜7時。自宅のリビングで、子どもたちと遊んでいたが、なにげなくテレビのスイッチをつけ、4チャンネルを押した。すると、「沸騰ワード10」とあった。