9/13、編集部に衝撃の一報が入った。
なんと、志麻さんの記念すべき処女作『志麻さんのプレミアムな作りおき』が、第5回「料理レシピ本大賞 in Japan」で入賞したという。
いつもの冷蔵庫の食材が簡単!贅沢レシピに大変身!もう献立に迷わない!
5/21にNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で、大きな話題と感動を呼んだ志麻さん。「プロフェッショナル仕事の流儀」は、内村航平、本田圭佑など、名だたる有名人をおさえて今年度最高視聴率を獲得。8/5には「NHK WORLD TV」で全世界に英語で放送。処女作『志麻さんのプレミアムな作りおき』は13万部を突破した。
ふだんお家で食べたことのない「タンドリーチキン」、「農家の野菜スープ」、「ラタトゥイユ」、「豚肉のビール煮」、「お米のニース風サラダ」、「ローストビーフ」、「アッシ・パルマンティエ」、「ハヤシライス」、「メンチカツ」、「チョコレートムース」など、フランス家庭料理から、和洋中、エスニック、おやつまで秘伝のレシピが多数収録され、ふだん料理をしない人でも、手早く簡単に作れてしまうというから驚きだ。
冷蔵庫にあるふつうの食材が、なぜ、ワンランク上の「簡単!贅沢レシピ」に変身するのか?これさえ覚えておけば、平日多忙なお父さんお母さんも、尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。
今回、入賞受賞直後の志麻さんを直撃。志麻さんがその喜びを語った。
(撮影:新居明子、構成:寺田庸二)

レシピ本若葉マークの本に奇跡が!

緊急速報!ついに発表!<br />『志麻さんのプレミアムな作りおき』が<br />第5回「料理レシピ本大賞 in Japan」<br />入賞ってホント?志麻(しま)
大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業し、ミシュランの三つ星レストランでの研修を修了。その後、日本の有名フランス料理店で15年働く。家事代行マッチングサービス「タスカジ」に登録し、1年足らずで定期契約顧客数がナンバーワンとなる。予約表に登録すると30分以内に予約で埋まり、「予約が取れない伝説の家政婦」と呼ばれるようになる。各家庭に出向き、冷蔵庫にある食材で、フランス料理、和洋中など世界各国の料理に腕をふるう。各家庭の家族構成や好みにきめこまやかに応じた料理が人気でリピーターが絶えない。フランス人の夫と生まれたばかりの子どもと3人で暮らす。

 過日、『志麻さんのプレミアムな作りおき』担当編集の私に、衝撃の一報が入った

 第5回「料理レシピ本大賞 in Japan」で入賞しました!

 私の専門はビジネス書。直近(9月13日発売)のJR九州会長・唐池恒二著『感動経営――世界一の豪華列車「ななつ星」トップが明かす49の心得』など、計137作の書籍を編集してきた。
 わたし自身がインスパイアされた著者と共に、読者の心を根底からインスパイアする本をつくる。光が当たらないところに光を当てる。これが私の編集者としての理念であり、ミッションだ。

 だが、これまで、レシピ本は一度もつくったことがない。
 しかも、創立1913年のダイヤモンド社。105年の歴史でも、レシピ本はほとんどない。最近は多ジャンル化してはいるものの、基本は、経営のダイヤモンド、ビジネス書のダイヤモンドなのだ。

 そんな私が、今回チャレンジした企画が、『志麻さんのプレミアムな作りおき』。人生初のレシピ本だった。
 無謀すぎる! 誰もがそう思っただろう。他ならぬ私もそう思った。レシピ本は歴史もあり、とことん工夫されてつくられている。私なんぞの出る幕はないだろうと思っていた。
 あの日を迎えるまでは……。