米グーグルやフェイスブックを渡り歩いた大物は、なぜ新天地にメルカリを選んだのか――。『週刊ダイヤモンド』9月22日号第一特集「新・価格の支配者 メルカリ」の拡大版として、メルカリ幹部たちのインタビューを特別連載でお届けする。5回目はジョン・ラーゲリン米国法人CEOに、メルカリ入社の経緯や米国戦略を聞いた。(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 大矢博之、委嘱記者 村井令二)
フェイスブック時代、自分が二人いたら
一人はメルカリに行きたいくらいだった
――NTTドコモや米グーグル、フェイスブックを経てメルカリに入社しました。山田進太郎会長と出会った経緯を教えてください。
シリコンバレーで暮らすようになって9年近くになりますが、その前は12年ほど日本で働いていたんです。10年ほど前、当時はグーグルに勤めていたのですが、ベンチャー起業家向けの会合が年に2回ほど開催されていました。そこにシン(山田進太郎)も来ていた。それほど頻繁ではないのですが、会合で会うたびに「この人は面白いな」とお互いに感じながら会話していたと思います。だからシンとは、取引はなかったけれど約10年前からの知り合いですね。
――どのような経緯でメルカリに勧誘されたのですか。