産後うつと強迫性障害の生き地獄で母親が目覚めた「娘の愛し方」Photo:fujita

「生き地獄みたいなところで、ひとりで戦わないといけなかった」

『懺悔日記 子どもの愛し方を知るまで』書影『懺悔日記 子どもの愛し方を知るまで』 藤田あみい著 マガジンハウス 1620円(税込)

 長女を産んでからの約3年、産後うつと強迫性障害に苦しめられたイラストレーターの藤田あみいさんは、当時のことをそう振り返る。藤田さんにとって初のエッセイ集となる『懺悔日記 子どもの愛し方を知るまで』(マガジンハウス)は、壮絶な戦いの記録だ。

 彼女は何と戦い、どんな風に苦しみ、どうやって平穏な日常へと戻ってくることができたのか。藤田さんに話を聞いた。

産後うつ:出産後2~3週間、または数ヵ月経ってからイライラ、疲れやすさ、無力感、不安発作、食欲不振、不眠などの症状が継続するうつ病の一種。

強迫性障害:自分の意思に反して湧き上がる強い不安について「考えずにはいられない」「しないではいられない」とこだわり、同じ行動を繰り返してしまう不安障害の一種。