いい先生に出会うことができれば、カウンセリングはすごくいい治療法だと私は思います。

 あとは「書く」ことによって昇華できた部分も大きい。出版のお話をいただいたものの、すごく嫌な思い出だったので本当は本にしたくなかったんです。それでもあの苦しい経験を少しでもプラスに働かせたいっていう気持ちもあって、入院中に一気に書き上げました。

 正直に言うと忘れたい記憶だし、今も忘れつつあるんですね。だから、今まさに産後でつらい思いをしている人たちに、今の私が完全に共感できるか、っていうと多分できない。

 でも、この本の中の「私」だけは誠実だと思うので、この本が誰かの助けになれば、という気持ちです。

――あとがきの最後に書かれている「娘へ」のメッセージからは、いつかこの本を読む娘さんへの愛と配慮が言葉を尽くして語られています。

 娘がいつ読むのか、そのタイミングは慎重に考えようと思っています。「好きだから苦しかった」ということが、ちゃんと伝わるように書いたつもりだけど。伝わるといいんだけどな。

ネットの医療情報はまだ混沌としている

――『懺悔日記』を読むと、藤田さんが患っていた強迫性障害やうつの不安を増大させた要因のひとつに、インターネット検索も大きく関係しているのでは、と感じました。

 先日、妹が妊娠中にインフルエンザになったんですけど、「妊娠中 インフルエンザ」でネットで調べたら、1番上に出てきた記事に「お腹の子が発達障害になります」って書いてたそうなんですね。医療関係者が書いている記事だったみたいで衝撃でした。

――Googleは「WELQ」問題を受けて、検索結果の表示のアルゴリズム変更なども行いました。ただ、育児中の不安をネットで検索すると、ネガティブな情報が関連ワードで表示されることも多い。

「え、これも気にしないといけないの?」「これも?」「こっちも?」ってなっちゃうんですよね。ネットの世界はまだまだ混沌としてる気がします。