「投資」の発想で
セールストークも変わる

「一生お金に困らない人」のお金の使い方和田裕美(わだ・ひろみ)
京都生まれ。作家 株式会社HIROWA代表、京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授
営業力・コミュニケーション力・モチベーションアップのための講演・コンサルティングを国内外で展開している。
累計200万部超の著書に、『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『幸せをつかむ! 時間の使い方』『人づきあいのレッスン』『「やる気」が出るコツ、続くコツ』『和田裕美の営業手帳』(以上、ダイヤモンド社)など多数。
外資系教育会社でのフルコミッション営業時代、世界第2位の成績を残し、その後、女性初の最年少支社長となった実績がある。
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●Twitter@wadahiromi
●和田裕美ブログhttp://ameblo.jp/wadahiromi/

あとは部下にごちそうしたり、旅行で経験値を増やしたりというお金の使い方をしていました。

部下がやる気を出してくれたら、それはそれで投資です。

経験が増えたら、セールスをするときのトークが変わります。
結果的にこれも投資ですよね。

また、ときどきブランドものも買うわけですが、たとえば25万円くらいの高級ブランドバッグなどを欲しいなと思ったとしても、いったん「何年使うかな?」なんて自問して、「1年でシーズン終わって飽きるかも……じゃあ年間で25万円かかったことになるから高いな」と判断すると、それは買わないんです。

でも、「10年もつ、いやこれなら死ぬまで使える!」と判断したら、たとえその品物が100万円だったとしても買うのです。

100万円は高いけれど、それをたとえば20年使ったら、1年の使用料金は5万円だな……。そんなふうに考えると、わたしにとってこの場合の100万円は価値が高いんです。

些細な出費も、「未来に対する投資かな」という発想があると、
「やっぱりやめておこう」となるかもしれません。

逆に、大きな買い物であっても、投資だと判断できれば、即決できるかもしれません。

こんなふうに「買う理由」をしっかり意識してお金が使えると、お客さまに商品やサービスをおすすめする場合にも、お客さまへの「中長期的なリターン」までイメージして伝えることができるようになります。

稼げる技術は、日常の何気ない場面でも、磨けるのです。
(稼げる技術については、第1回記事を参照ください)