転職を相談されたとき上司はどうすべきか転職を相談されたとき上司はどうすべきか Photo:PIXTA

転職者の上司

 近年、転職がかつてほど特別なことではなくなった。読者の中にも転職経験者がおられようし、周囲に「出た人」「入ってきた人」の両方を含めて、転職した人がいる職場が多いに違いない。

 さて、この転職者に対して、論理的可能性としては「社長の転職」もあり得るので、全く同数というわけでもないが、ほぼ近い数の「転職者の上司」がいたことになる。

 転職がありふれたものになったということは、読者自らが「部下に転職したいと言われた上司」になる可能性が小さくないということだ。今回は、部下に「転職したい」と言われたとき、上司としてどう対応すべきかをまとめておきたい。

 筆者は、これまでに「転職する部下」になった経験の方が圧倒的に多いが(12回ある)、「部下に『転職したい』と言われた上司」になったこともある。両側からの経験を振り返りながら、体系的にまとめてみたい。

 筆者の思うに、上司が考えるべきポイントは4つある。