エスカレートする米中貿易紛争が、中国経済に一段と重い足かせとなり始めた。海外からの需要低下と国内消費の低迷が相まって、中国製造業の大幅な生産縮小を引き起こしている。先月30日発表の経済データによると、製造業の減速が鮮明となり、中国政府が経済を下支えする景気刺激策をさらに強化する見込みが高まっている。最新データによると、自動車・機械などを製造する民間企業は9月、拡大基調の生産にブレーキがかかった。輸出の新規受注が2016年2月以来の低水準に落ち込んだのが響いた。一方、国有の大手製造企業の生産量も引き続き鈍化した。中国の7-9月期(第3四半期)の主要経済指標の中で最初に発表されたこのデータは、米中貿易戦争が世界第2の経済大国の成長を押し下げ始めたことを示すものとなった。
中国製造業が一段と失速、貿易紛争の影響じわり
生産縮小示すデータでさらなる景気刺激策の可能性強まる
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