その3
金融取引でポイントを投資に使う方法

 2018年5月にdポイントが始めた「ポイント投資」サービスは、ポイントを使ってバーチャルな運用体験ができるというもの。各社が採用するポイント投資の中でもクレディセゾンの永久不滅ポイントが先に手掛けていた「ポイント運用」と同質のものだ。

 自分でアクティブコース、バランスコースの2つから運用先を選び、運用するポイント数を指定(最低100ポイントから)。それが投資信託(以下、投信)の値動きに連動して増減していく。増えたポイントは、1ポイント単位で引き出して通常ポイントとして使うことができる仕組みだ。現金が減るわけではないので、エントリーしやすいという側面はある。

 しかし、サービスローンチの際は、「保守層が多いドコモユーザーと投資はなじまないのではないか」と考えていたところ、サービス開始後の約3週間で利用者10万人を突破したと聞き、かなり驚いた。

 ポイント投資といえば、楽天証券が楽天スーパーポイントを、投信購入の金額に充てられるサービスをすでに始めている。ただし、こちらはバーチャル運用ではなく、自分で銘柄を選んで買い付けるリアルな金融取引で、ポイントは現金同様に扱われている。

 dポイントのようにポイントとして引き出すことはできず、必要になれば投信を売却して現金に換えることになる。楽天証券では100円から投信が購入できるので、手元に100ポイントがあればいいわけだ。

 2018年3月の決算説明会では、初めて投信を購入した人の約4割がポイントを利用したとの発表があった。ポイントを使った投資は心理的なハードルを下げるらしい。

 10月27日(予定)には、楽天はさらにアグレッシブなサービスをスタートする。「楽天カード」のクレジット払いでポイント還元を受けながら、 投信の積み立て購入ができることになる。毎月の購入金額の1%分(100円につき1ポイント)分の楽天スーパーポイントが貯まり、さらにそのポイントを積み立て購入資金に充当できるというのだ。設定すれば、自動で翌月の積み立てに回してくれる。

 そして、今更ながらの気もするが、楽天も10月3日より「ポイント運用 by 楽天PointClub」という楽天スーパーポイントを使った仮想投資体験サービスも開始した。仕組みは先のdポイントとほぼ同じ。リアルに投資信託を買うのは抵抗があるが、ポイントを増やしてみたいという人向きだろう。運用に回せるのも100ポイントからとなっている。

 文頭に、ポイントの不正使用を防ぐにはすぐ使うことだと書いたが、使い道がないなら資産運用に回すというのも1つの方法だろう。