東欧と中国に熱視線

 優秀なエンジニアを確保するため、ハッカソンで知名度を高める作戦がインドで成功したことを受け、メルカリは早速、他地域でもこの手法を展開している。

 9月には中国・北京大学の学生ら33人を日本に招いてハッカソンを開催。さらには、10月20、21日にはポーランドのワルシャワ市でハッカソンを開く予定で、ロシアと東欧のエンジニアにも触手を伸ばす。もちろん、こうした海外での採用活動はメルカリにとって初の試みばかりである。唐澤俊輔執行役員は、「多様な社員が集まることで、化学反応が起きる。世界中で最高の人材を集めたい」と意気込む。

 優秀なIT人材は、米IT大手のグーグルやフェイスブックなど世界中で争奪戦になっている。

 メルカリにとっての追い風は、トランプ政権によって米国での就労ビザ取得のハードルが上がっていることだ。米IT大手の現地法人ではなく、確実に日本で働くことができ、さらに米シリコンバレーのメルカリの米国法人で働く道があることも、海外志向の学生の心をつかんでいるという。

 直近の赤字決算で、投資家のメルカリへの目線は厳しくなっている。期待の若手外国人エンジニアを使いこなし、批判をはね返すことができるか。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 大矢博之)