博報堂で1000回以上、プレゼンして重要案件を獲得してきた達人による、負けないプレゼンのメソッドとは?『博報堂で学んだ負けないプレゼン』の著者、須藤亮氏に、プレゼンの極意、脱・棒読みでスラスラ話せる「地下鉄演習」法について聞きました。(「本TUBE著者インタビュー」より)

リボンフレームで考えて、地下鉄演習で自信をつける!

『博報堂で学んだ負けないプレゼン』では、30年以上、毎日のようにプレゼンを行い、数々の重要案件を獲得してきた著者だからこそ編み出せた、相手に刺さるプレゼンの作り方を解説しています。
入社当時はプレゼンベタだったという須藤さんが、なぜ会社の命運を任されるような名プレゼンターになれたのでしょうか?

――普通のプレゼン本って、「見た目をかっこよく」とか、「(スライドの)色はこういう色を使いなさい」という本が多いですよね。
ところが、この本の切り口は全く別のものですよね。

須藤:そういった要素も大切ではないとは言いませんが、プレゼンは中身に命を通わせるほうが大事です。
イメージとしては、「喫茶店で気のおけない友達が、ちょっとした悩みを打ち明けたときに、親友として真剣に話を聞いてあげて、自分なりの解決法をさりげなくおすすめするというもの」に近いですね。

――一般的なプレゼンのイメージといえば、「俺についてこいみたい!」なイメージですが、この本で紹介されているものは、どちらかというと、寄り添う感じですね。

須藤:データをがんがん出してきて、「だからこうです!」と言いがちですが、それって、「自分はどう思うのか」ということを置き忘れがちになってしまうんです。
この本の裏のコンセプトは、“自分で考えてプレゼンを作ろう”というものになっています。

――それをわかりやすく、誰でも実行できるために作られたのが、本書で紹介されている「リボンフレーム」ですね?

須藤:簡単に言うと、悩みを解決するにも、考えなければならないことがいっぱいありますよね。
それを羅列した上で、自分の考えで絞り込むことが重要となってきます。
絞り込んだ上で解決策を考えて、本質的な解決策にたどり着くというやり方ですね。

――あともう一つ印象的だったのが、「地下鉄演習」という方法です。

須藤:私はもともと、口がうまい方ではないんですが、だからこそ、自分のプレゼンは原稿を用意して喋ろうと思ったんです。
書いた原稿を地下鉄の中で、頭の中で再現するんですよ。

――地下鉄演習をすると、やはり変わってきますか?

須藤:はい、やるのとやらないのとでは、かなり違ってくると思います。

――緊張するなら手元に原稿を持っておいてもいい?

須藤:持っておいてもいいですけど、「地下鉄演習」した段階で脳に刷り込まれていますから、あとはお守りみたいなものですね。

――この本で一番伝えたいメッセージは何ですか?

須藤:プレゼンって、なにが重要かよく聞かれるのですが、基本的には、「技術とパッション」です。
技術の部分は、「リボンフレーム」の箇所でわかりやすく解説しているので本を読んでいただければと思います。
パッションに関しては、自分で考えるというところとリンクしています。
自分で考えるからこそ自信がつくし、逆にそうせずにプレゼンに向かうと、パッションは生まれないので、ぜひ大切にしていただきたいポイントです。

※インタビューの続きは、動画「本TUBE著者インタビュー」にてご覧いただけます。
普段は見ることのできない作家さんの表情も楽しめますよ!

須藤 亮(すどう・りょう)
株式会社TOM 代表取締役社長
1980年早稲田大学法学部を卒業、同年博報堂に入社。以来、マーケティング職、ストラテジックプラニング職として35年間現場で、トヨタ自動車、花王、KFC、JT、味の素、全日空、マクドナルド、アステラス製薬など様々な業種の得意先を担当。途中、日本リーバ(現ユニリーバ・ジャパン)にアイスクリームのブランドマネージャーとし2年間出向。2001年からタイのバンコクを皮切りに海外赴任生活に入る。博報堂アジア・ブランディング&ソリューション事務所を立上げ、その後、香港、広州、北京と渡り歩き、博報堂での後半15年は、日本一のトヨタ自動車をクライアントとし、電通との一騎打ちに奔走。2013年に帰国。2015年に退社し、株式会社TOM(トップ・オブ・マインド)を設立。
現在、共同ピーアール株式会社顧問。様々な企業のコンサルティング、地方創生業務などに従事している。