フジテレビPhoto:iStock/gettyimages

テクノロジーの進化でさらなる激変期に突入したメディア業界。連載を通じてメディアの近未来を模索していきます。第11回は『週刊ダイヤモンド』10月27日号の特集「メディアの新序列」のスピンオフとして、この2~3年、ヒット作が出ずに苦しんでいるフジテレビ「月9」が、徐々に勢いを取り戻している背景をレポートします。(週刊ダイヤモンド編集部 片田江康男)

「SUIT」で視聴率
3週連続10%台キープ

 一時はテレビ凋落の象徴として扱われたフジテレビ月曜21時から放送されるドラマ枠、通称「月9」。それが今、息を吹き返している。

 今期放送されている「SUIT」(織田祐二、中島裕翔主演)の視聴率(ビデオリサーチ調べ〈番組平均世帯視聴率、関東地区、リアルタイム〉以下同)は第1話14.2%、第2話11.1%と推移し、10月22日放送の第3話が10.3%を記録。3週連続で10%以上をキープし、好調と言われていた前期の同枠「絶対零度・未然犯罪潜入捜査」(沢村一樹氏主演)の第3話までの平均視聴率を1.5ポイント上回っているのだ。