アピールうんぬんは関係なし
日々深まる子どもへの愛情

 一方Cさん(35歳男性)は外に子煩悩をアピールしまくる5歳と3歳の2児の親である。ハイスペックを生かして安定したいい生活を送っており、若くして郊外に念願のマイホームを構えて休日は家族と出かけたり本格的なDIYに精を出したりしている。典型的なマイホームパパといえる。

 生活のベクトルや感性が筆者とは全く違うのだがなぜかウマが合い、また信頼に足る人物でもある。

 彼に子どもができた当初から会う度に「子どもの写真見せて」とせがみ、写真を見せてくれながらのろける彼を見るのが楽しく、同時に「いいパパぶって」と揶揄(やゆ)すると「本当にかわいいんですよ」と反論してきたCさんであったが、「子どもが本気でかわいいと思えたのはいつからか?」という質問に対しては「3歳くらいからですかね…」と意外な返事をよこした。

 生まれたときからかわいく思っていたのではなかったのか。上の子が3歳になるずっと前から「かわいいかわいい」と言い続けてきたではないか。

「そのときは本当にかわいいと感じていたんですが、愛おしさのレベルが格段にグンと上がったのが3歳くらいだと思います。

 0歳から『今後このかわいさがどんどん上回って更新されていく』という確信があって、それは実際そうでした。顔もかわいくなっていくし、できることも徐々に増えていく。

 3歳頃にこちらからの愛が深まったのは、コミュニケーションが取れるようになったのが大きかったと思います。それまでひたすらかわいいだけの愛玩動物のような存在だった子が、人として意思を表明して主張するようになり、接していて『かわいい』『癒やされる』に加えて『やり取りが楽しい』と感じるようになっていきました」