「寝落ちもしもし」は通話がつながっていることが大事?
「寝落ちもしもし」は通話がつながっていることが大事?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

もし「寝落ちもしもし」を知らなければ、今すぐツイッターの検索窓などにこの言葉を入力してみてほしい。「寝落ちもしもし」をする相手を探す若者のツイートが見つかるはずだ。昔から深夜の長電話は若者文化のひとつであるが、文字のやり取りが主流となった現代において、寝る間際まで電話する行為に名前がつけられたのは注目に値する。若者たちは、「寝落ちもしもし」に何を求めているのか。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)

もはや話していなくてもいい
ポイントは“通話がつながっていること”?

“寝落ちもしもし”という言葉を聞いたことがあるだろうか。筆者の観測によれば数年前から、若者たちの間でひそやかに流行している言葉である。“寝落ち通話”“寝落ちもちもち”といった呼び名もある。

 どのような内容かは字面からおおかた予想がつくかもしれないが一応説明しておくと、「どちらかが眠気に抗(あらが)えなくなって眠りに落ちてしまう(寝落ちする)まで通話をつなげておく」というものである。

 若者が寝る直前まで長電話する文化は今に始まったことではないが、この行為に名前がつけられたことはもしかしたら初めてかもしれない。おそらく、通話料金を気にしなくてもいいツールが登場したことと無関係ではないのだろう。

 携帯電話の“かけ放題”プランなどもあるにはあるが、近年ではネット環境さえあればSkypeやLINEなどのアプリで通話し放題。広く利用されているのはこちらだろう。現代の若者はLINEなどでのメッセージや絵文字、スタンプのやり取りがメインと考えられがちだが、案外通話でのコミュニケーションも続いているのである。

 楽しいおしゃべりがメインとなる長電話は通話を終える際、両者の間で「今日はここでおしまいにしよう。ではまた」という簡単な挨拶が取り交わされる。