SUBARUの「米国一本足打法」に黄信号がともる2つの理由REUTERS/アフロ
不正発覚で国内は不振のスバルだが、収益源である米国市場は好調が続く。だが、米国偏重の一本足打法にはリスクが伴う。急ぐべきは米国以外のフロンティアの開拓だ。

 米国一本足打法がさらに強まることへのリスクにどう対処するのか──。7月10日、東京都内で開かれたスバル新中期経営ビジョンの発表会。記者からの質問に、中村知美社長は次のように答えた。

 「米国があまりに急成長した結果そう見えるかもしれないが、米国以外にもフロンティアはある。一番大きく伸ばそうと考えているのがアジアとロシア。それ以外の市場も、それぞれの営業努力で伸ばしていく。決して米国だけに目が向いているわけではない」

 だがスバルが現状、米国偏重の経営であることは衆目の一致するところだ。