こうした逆風をはね返すべく、スバルが7月に発売したのが、5代目「フォレスター」だ。先代モデルは米国で17万台以上売れ、それを上回る20万台規模の売り上げ目標を掲げる。1997年の初代発売以来、日本でも人気が高く、中村社長は「新型フォレスター投入で販売最前線の支援につなげたい」と、国内販売の立て直しに期待を寄せる。
量と質の成長の二兎を追う
かじ取りの難しさ
一方、新中期経営ビジョンで中村社長は、今後5年間に品質向上へ総額1500億円の投資を行うことを決めた。具体的には、品質マネジメント体制の強化や設備更新などに充てる。