東原俊昭・日立製作所社長
ひがしはら・としあき/1955年生まれ、77年徳島大工卒、日立製作所入社。初の配属先は茨城県大みか工場で直属の上司は現会長の中西宏明氏。90年米ボストン大院修了。2014年社長、16年CEOに就任。 Photo by Masato Kato
週刊ダイヤモンド2018年11月10日号は「変われぬ東芝 変わる日立」です。かつてはライバルと言われた両社でしたが、今では収益力、時価総額、経営体制など大きな格差があります。そこで、日立製作所の東原敏昭社長に話を聞きました。本誌に掲載したインタビューをダイヤモンド・オンラインで特別公開します。

──前任のCEOで現在は経団連会長も務める中西氏は強いリーダーシップで有名です。東原さんは中西氏とはキャラクターが違いますが、どう組織を動かしているのですか。

 中西さんはビジョナリーな(明確なビジョンを持つ)リーダーです。私は2014年に社長になって(当時は中西氏がCEOを続投)、まず各事業の現場を理解し、掌握することに注力しました。

 「世界で一番になろう」と夢を語るのは経営者の大事な役割ですが、ボトムアップも重要だと考えていたのです。

 16年に社長兼CEOになってから方針を出すようになりましたが、いまでもトップダウンとボトムアップのバランスに気を付けています。

 そういった考えもあり、16年に組織を簡素化しました。階層構造が複雑で目が行き届きにくかったからです。売上高が2兆円もあった情報・通信システム部門など大きなセグメントを分割して、14のビジネスユニット(BU)をつくり、毎月、私とBU長が議論するようにしました。