さらに、決済手段の多様化で差別化を図る店もある。横浜のある整骨院には、クレジットカードからSuicaやWAONなどの電子マネー、アップルペイまで決済手段がてんこ盛りになった端末が置かれている。
「初めは取引銀行の支店長に『手数料を下げるからカードを取り扱ってくれないか』と頼まれて」と福田博之院長は話す。整骨院業界は、クレジットカードの利用手数料率が4.5%前後と比較的高い。だが、駅前の激戦区に店を構え、差別化しなくては生き残れないと考え、客の要望に応えているうちにこうなったという。今では患者の約半数がキャッシュレスでの支払いだ。
地方商店街が宿敵イオンと
タッグを組む理由
キャッシュレス化というと都市部が中心だと考えがちだが、地方でも導入が始まっている。地域振興を図りたいという地元の危機感がキャッシュレス化を後押ししているのだ。