地方創生とインバウンド対応という地方の二大テーマを一手に担う電子地域通貨「さるぼぼコイン」

 岐阜県の飛騨高山を地盤とする飛騨信用組合は、「さるぼぼコイン」という地域通貨を発行し、地元の800店舗の加盟店で電子決済を可能にしている。さるぼぼコインは、地域通貨という形で域内に流通させることを目指しているため、1.5%の手数料で現金への払い戻しもできるが、事業者間での決済手数料を0.5%と現金化するよりも安く設定している。

 さるぼぼコインは、導入コストを抑えるために、店側がQRコードを提示して客に読み込んでもらう方式を採用していた。これは中国のアリペイと同じやり方だ。そこで、「たまたま観光協会の会長のところに来ていたアリペイの関係者を紹介してもらった」(飛騨信組の古里圭史常勤理事)。これを機に、アリペイとQRコードを共通化。営業開始1週間で、アリペイ導入について100店舗の申し込みがあったという。

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