クルマの登録台数の多いカリフォルニア州
廃タイヤが社会問題に
クルマはリサイクル率が非常に高い製品である。その中で処理が難しいパーツはタイヤだ。米国内でも、とくにクルマの登録台数の多いカリフォルニア州は、廃タイヤが社会問題になっている。
そこでカリフォルニア州議会はタイヤ・リサイクリング・インセンティブ・プログラムなる法案を提出した。これはカリフォルニア・アゲインスト・ウエイスト(廃棄物に反対する団体)に後押しされるかたちで作られた法案で、インセンティブの提供を通じて州内のタイヤリサイクル率を上げる狙いがある。
具体的には、クルマのオーナーあるいはタイヤショップが廃タイヤをリサイクルセンターに持ち込むと、金銭の支払いを受けられる。これを実行するために、州内で新しく販売されるタイヤ1本当たり1ドル75セント(約200円)を上乗せする。
こうした方法はビン、缶などのリサイクルですでに使われ、成功を収めている。たとえばペットボトルや缶入り飲料などを購入する際、1本当たり5セント(約6円)が徴収されるが、これを回収するため多くのユーザーがリサイクルセンターを訪れる。するとセンターでボトル1本当たり5セントから10セントが支払われる。