小室 素晴らしい!確か私が2016年に幹部研修で「土日にメール送ったりする人がいるから、部下は肝が冷えるんですよ」とお話したら、偉い人たちから一斉に笑いが起きましたね。「これは、みなさん送ってるな」と感じていたんですけど……。

大塚 本当に劇的に改善されました。私が属する事業部は、事業部全体で取り組んだのも大きかったですね。

小室 休日にメールを受信すると、一瞬で仕事モードになってしまいます。家族と一緒にいても、「心ここにあらず」で表情も言葉もなくなってしまう。

大塚 他の人からも、土日のメールがなくなって精神的に楽になったという話はたくさん聞きました。

小室 他にも変化はございましたか。

大塚 実は……産業医の先生から「相談に来る人数が激減した」と聞きました。

小室 それは嬉しい! 本当に、この仕事にやりがいを感じる瞬間です!

大塚 常勤してくださっている産業医の先生が、安全衛生委員会で、先生の口から「大きな変化を感じる」とお話いただいたのが印象的でした。

小室 今、社員の健康管理に悩んでいる企業が多いですから、ぜひこの話は外にも発信してくださいね。

大塚 働き方改革の目的は、個人の成長と健康維持だと思っています。

本当に危機感を感じたきっかけは
長時間労働による優秀層の離職

小室 働き方改革に取り組むきっかけは何でしたか。

大塚 我々の役割は、本来、クライアントが間違った数字を世の中に出さないようにすること。そのために監査手続きを行うわけです。これまで「監査の均一化」という名のもとに標準化を進めてきたわけですが、その過程でいつの間にか「品質を高めること=手続きを増やすこと」という風潮が生まれて、抜け出せなくなっていたのです。