Cさん(27歳男性)さんは武勇伝の中核となるエピソードの内容ではなく、その語られ方に難しさを感じているようである。
「武勇伝って過去の話じゃないですか。時代背景が今とだいぶ違う、結構昔の話だなっていうのもわりとあって。
『昔はああだったな』っていう、思い出話寄りの武勇伝はいいんです。自分の知らない時代の話なんで、聞いていて普通に面白いんですよ。『へえ~昔はそうだったんだな』と素直に感じる。
面白くなくなるのは、その思い出話的武勇伝に説教や『今の時代の若者たちは――』的なトーンが交じってくると、ですね。たとえば『俺たちの世代は家庭も顧みず、仕事だけに精を出して忙しくしていたものだ。ところがお前らときたらどうだ――』みたいな。『いやいや、それ時代が違うから比べられないでしょう』と。
でもまあ、そういう武勇伝を話す上司を見ていて、自分もその上司と同じ年齢になったらきっと下の世代に不満を持って『俺たちが若い頃は――』とかやりたくなるんだろうなと思うので、彼らを全力で否定する気にはなれません。未来の自分を否定してしまうかのような『やっちゃいけない感』が(笑)」(Cさん)
思い出話を語る分には害がなくむしろOK。しかしそれが「今の若者は」的論に発展するとCさんのような人は拒否反応を示すようである。
特定の人しか喜ばないものはダメ?
結局はキャラ次第か
相手を見て語る内容を決めるべきと考えるのはDさん(38歳男性)。