ロシアのウラジーミル・プーチン大統領のやり方は、敵の弱点を探った上で揺さぶりをかけ、相手が反撃するかどうか見ることだ。クリミア沖のケルチ海峡でプーチン氏は再びその手法に出ているように見える。ロシア軍が25日にウクライナ海軍の船舶3隻を拿捕(だほ)し、乗組員24人を拘束したのだ。  ロシアは3隻について、同国海域で危険な動きをしていたため拿捕したと説明しているが、それは疑わしい。ウクライナ船はアゾフ海の港にアクセスするためにケルチ海峡を使っているが、ここ数カ月はロシア側の嫌がらせが増えていた。