水素や電気など、自動車の燃料多様化に対応するだけでは、スタンドも元売りも、生き残ることは難しい。左は「エネオス」の水素ステーション
石油業界の課題は、ガソリン需要の激減だけではない。Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)という既存の事業環境を破壊する大変革にも直面している。

 未曽有の危機にひんしているガソリンスタンドと元売り業界。温度差はあるものの、両業界では生き残りを懸けて戦略を練り始めている。

 元売り各社に共通する大方針がある。それが「総合エネルギー企業への転換」だ。