海に浮かぶ船のようにも見える建設途上の「HARUMI FLAG」の街並み。右端の三角屋根の建物は晴海国際フェリーターミナル

東京ベイエリアの「旗艦」となる街

 主催都市である東京都は、この選手村の跡地に造り上げる一大住宅地(賃貸棟も含めれば住民数1万2000人ほどで、千葉・一宮町や静岡・東伊豆町をしのぐ)を、今大会のレガシー(遺産)としたいと意気込んでいる。駐車場は地下に集め、公開空地や周辺住民も利用できるような施設も設けていく。ちなみに、前回のレガシーは代々木公園(渋谷区)とその周辺施設である。

 モーターショーが開かれた晴海展示場跡も含む今回の選手村建設地の晴海五丁目には、晴海国際フェリーターミナル(1991年)と中央清掃工場(2001年)があるくらいで、広大な空き地が広がっていた。

 現在、東京都が事業主体の「晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業」として選手村造りは進んでいる。特定建築者制度を利用しているため、実際に開発している特定建築者11社が、分譲住宅でも売主・販売代理として名を連ねている。

左/東京の真ん中、「HARUMI FLAG」
右/建設中の商業棟(手前)と駐車場になっている小中学校予定地(左手)

 先日、この新たに生まれる街は「HARUMI FLAG」と名付けられた。これだけでは旗の街のように思えてしまうが、東京湾に浮かぶこの地区を船に見立てれば、「旗艦」(Flagship)の意味合いを込めていることがうかがえるだろう。

 中央清掃工場の横には温水プールもある区立ほっとプラザはるみが稼働中。その向かいには商業施設が建設され、クリニックなども入る予定だ。駐車場となっている場所は小中学校の予定地で、24年4月にも開校されることになるだろう。