日産自動車のカルロス・ゴーン会長が11月19日に、金融商品取引法に違反した容疑で羽田空港に到着したプライベートジェット機内で逮捕された。
その3日後には日産の会長職を解任され、その後、三菱自動車の会長の座も追われた。
「カリスマ経営者」の失脚はあっけなかった。「ゴーン氏の失敗」は何を問いかけたのだろうか。
背景には、日本企業の経営者には決して他人事ではない「構造問題」が浮かび上がる。
カリスマ経営者に何が起きたか
背景に「6つの構造問題」
まずは簡単にゴーン氏がいかなる経営者だったかを振り返る。