ただ、家具業界はその動きが一切出ていない。ですので、一言でいうと、家具にまつわるユーザー負担を、サブスクリプションというビジネスモデルによって解決するというのが、私がクラスでやろうとしていることです。

 実際には私たちのサイトでは、サブスクリプションではなくレンタルという表現を使っていますが。

――ユーザーに対する負担とはどういう意味でしょうか。

 買うときや使っていて必要なくなったときなどが特に負担が大きいです。特に購入時の「前工程」と処分する時の「後工程」で考えてみると負担の大きさがわかります。

 前工程では、運搬費と組立費は当然のように全部有料です。もしこれがもったいないと思って自分で組み立てようとしたときは、だいたい失敗します。家具の買い替えニーズが発生するのは引っ越しや新築のタイミングが多いです。すでにかなり大きな出費がある上に、ユーザーは家具の運搬や組み立てにコストを割かなければなりません。

 後工程でいえば、やはり処分するタイミングです。かなり大変な思いをしますよね。行政に頼めば、処分に関する実費はかからないことが多いですが、粗大ごみ置き場までソファを持っていくなんて、一人暮らしの女性ならまず無理です。それで業者を呼ぼうとなると、高いと1回2万円もかかったりします。それで処分するのがもったいない、大変だ、という理由で修理や交換をしようとしても、なかなかできない。

 そんな状況もあって、今は家具はどんどん使い捨てになっています。どこのメーカーとは言いませんが、2年使うとボロボロになってしまうところもあります。賃貸住宅で更新のタイミングはだいたい2年。その2年間家具を使って引っ越すときに、引っ越し屋さんに処分をお願いしても、引っ越し屋さんも処分するのが大変で面倒だから家具の処分は引き受けないところも多いです。

 じゃあ捨てるとなった場合も、環境負荷が大きい。そう考えたときに、こうした家具の消費モデルを変えたいと思いました。それがクラスを起業したきっかけです。