米決済業界は数年前、いかにも簡単に進出できるかのように見受けられた。アップルや韓国サムスン電子といったハードウエア企業のほか、グーグルやアマゾン・ドット・コムなどインターネット勢、JPモルガン・チェースなどの金融機関、ウォルマートを含む小売業者がスマホ決済を中心に、こぞって独自の新しい決済処理方法を打ち出した。その騒動が収まった今、最終的な勝者は既に市場で圧倒的な地位を誇るビザとマスターカードという、伝統的なクレジットカード会社である可能性が高いことが徐々に明らかになりつつある。両社より新しい業界企業の中では、主にこれら業界の巨大企業を受け入れる柔軟な戦略が奏功したペイパルが、最も好位置についているようだ。