平野社長が「ビールの味わいに近い“ニアビール”だ」と自信を示す通り、その味はスーパードライに酷似する。新ジャンル主飲者に3割強存在する「キレ・刺激」嗜好に対応するため、アサヒ独自の高発酵醸造技術をつぎ込んだ。

 アサヒの念頭にはキリンが昨年発売した「本麒麟」のヒットがある。本麒麟は、低価格ながらビールに近い味わいが受け入れられ、過去10年間に発売したキリンの新商品の中でナンバーワンの売り上げを記録。キリンは今年、あえて新商品を投入せず、本麒麟など「主力ブランドへの集中投資」(布施孝之社長)に専念する構えだ。

 新ジャンルで今年、“史上最大の攻勢”を仕掛けるのがサントリーだ。2月に「金麦〈ゴールド・ラガー〉」を発売し、翌月には金麦をフルリニューアル、4月には「マグナムドライ〈本辛口〉」を投入する。今年上期に過去最大量の広告を打ち、波状攻撃を展開する。サッポロビールもやはり本格志向の「サッポロ本格辛口」を4月に発売し、巻き返しを図る。

消費増税見据え
生き残り懸けた新ジャンル“乱打戦”

 上図で示したように、サッポロを除く3社は新ジャンルを大きく伸ばす計画を立てている。