原点回帰の動きも
サンダース氏らの登場

 結論を言えば、「非リベラルなポピュリズムの台頭」を招いた責任の一端は、変質したリベラル派にあるということだ。

 リベラル派は、非リベラルなポピュリズムを見下したり、嘆いたりする前に、グローバリゼーションに苦しむ人々の受け皿となり得なかったことを反省すべきだろう。

 そして、労働者階級のために戦っていた頃の原点に回帰すべきなのだ。

 もっとも、リベラル派の原点回帰の動きはすでに出てきている。

 例えば、2016年の米大統領選では、民主党のバーニー・サンダース候補は、グローバリゼーションに批判的な立場をとり、健闘した。

「民主社会主義者」を自称するサンダース氏は、原点回帰のリベラル派なのだ。

 同様に、イギリスの労働党のジェレミー・コービン党首や、2017年の仏大統領選に出馬したジャン・リュック・メランション候補もまた、原点回帰のリベラル派といえるだろう。

(評論家 中野剛志)