日本とエストニア、
お互いに学べることはたくさんある
――最後に、日本人に向けてメッセージをお願いします。
日本とエストニアの間には、共通点がたくさんあると思っています。
私が初めて日本に行った10年前の12月。日本のことはほとんど知りませんでしたが、着いてみるととても寒く、エストニアのようだと思ったことを思い出します。そして2度の日本訪問を経て、たくさんの素敵な出逢いを経験しました。
何より、VIVITAのことを初めて聞いたとき、「私たちがエストニアでしていることとまったく同じだ。同じ考えの人がいるのだ」と感激したのです。これは素敵なアイデアが世界のまったく違う場所で同時に生まれたよい例だと思います。
国としての成り立ちはまったく異なる日本とエストニアですが、これらの点からもエストニアと日本は共通点がたくさんあると思いますし、我々はお互いの失敗や成功から多くのことを学べるはずです。これからも日本人と一緒に、手を取り合って協力していきたいですね。
――日本には、教育はもちろん、それ以外の分野にも保守的な人がまだまだいますが、その点についてはどう思いますか?
エストニア人だって、歴史的な経緯や文化の面から見ると保守的な人は多いですし、失敗は怖いです。それでも、「つまらなくない未来」を描くために、トライアンドエラーを繰り返して挑戦をつづけたいと思っています。