そこについても、詳細な結果が出て、どのような原因が判明するか次第なのです。例えば、臨床試験の規模を拡大するのか、あるいは薬の濃度にフォーカスするのか。それによって費用も大きく変わってきます。大日本住友製薬の意向を伺って、意思決定をしないといけません。費用の工面をどうするかも、それからの話になります。

——今のところ、大日本住友製薬の意向は?

 今の時点(*2月1日取材)で、パートナリングを解消するという話はきてないです。やはり原因が特定されないと意思決定できないと思いますし。

——1月30日以降、3日連続のストップ安(2月1日終値で株価5710円)。慢性期脳梗塞に関して、「開発を断念した」との誤解も、背景にあるのかもしれません。その誤解を解く他に、株価対策としてできることは?

 中長期的にはSB623のポテンシャルをしっかり引き出して(*パーキンソン病、アルツハイマー病、加齢黄班変性などへの適応症拡大を見込んでいる)、より多くの患者へ。あとはしっかりマーケットに対してコミュニケーションをしていくしかない。ベンチャーですので製品を開発して上市していくことが一番重要。しっかりキャッシュを持って安定的に開発をしていく。そのことに理解を示す株主が多数います。ですから例えば自社株買いという選択肢は、必ずしも株主の期待に応えることではなく、むしろ逆になります。短期的な批判が一部であるとしても、やはり中長期的に製品を上市して期待に応えていきたいです。

——15年の東証マザーズ上場以来、最大の危機に直面しています。

 そうですね、今が勝負時。ただ01年に米国で会社を作ってからの18年間を振り返れば、リーマンショックで財政的問題が発生したり、当局との折衝で期待通りの時間軸で新薬開発が進まなかったりしたこともあります。大きな試練であることに間違いありませんが、しっかりと乗り越えて製品を世に出していく覚悟です。