石油輸出国機構(OPEC)関係者によると、サウジアラビアとペルシャ湾岸諸国はロシアが主導する10カ国グループとの正式な提携関係の構築を提案している。OPECを変貌させる同盟となる可能性がある。ドナルド・トランプ米大統領は原油価格を低く抑えるようOPECに圧力を掛けている上、米国のシェール業者による増産はOPECの市場への影響力を弱めさせている。OPECとロシアの率いるグループは緩やかな協力関係にあるが、提案が通れば正式な関係が結ばれることになる。ここ数年は双方が協力し合う局面が多くなり、12月にも生産削減で合意していた。複数のOPEC当局者によると、イランなど一部の原油生産国は、提携すればサウジとロシアが圧倒的地位を占めると懸念し、関係強化に反対してきた。サウジとロシアは世界の2大石油輸出国。ロシアのエネルギー省広報官はコメント要請に応じていない。