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『小さなチーム、大きな仕事』の著者(というか会社)による最新作『NO HARD WORK!: 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方』は、たくさん働いたって成果なんか上がらないしやめようぜ、休暇もいっぱいとろうぜ、という一労働者としては至極ありがたい思想を具体的なメソッドに落とし込んだ一冊である。

『NO HARD WORK!: 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方』書影『NO HARD WORK!: 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方』 ジェイソン フリード著 久保美代子翻訳 早川書房刊 1512円

 著者の一人デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンはRuby最大のWebフレームワークであるRuby on Railsの開発者であり、僕もRubyでWebアプリを書く時には開発でお世話になっている。その尊敬の気持ちもあって、彼らの本は読むようにしているのだが、シンプルな原則、思想によって「会社」というものが設計されていて、新刊を読むたびに新たな発見がある。

 今回も主張はとてもシンプルだ。たくさん働くのなんて効率が悪い、やめようぜ、というただそれだけの話である。でもそれだけのことが現代社会ではうまくいかない。仕事が積み重なっていることもあるし、価値観の問題のケースもある。『このところ、そういう長時間の労働、過密スケジュールや睡眠不足を名誉の勲章みたいに考える人が増えている。でも、慢性的な疲労は勲章なんかじゃない。クレイジーな状態の象徴だ。』だからこそ、機能的に解決する必要がある。