アイデアが湧き出る「アイデアフラッシュ」

 また、「カエル会議」で「解決策」のアイデアを出してもらおうとしても、メンバーからなかなかアイデアが出てこないときがあります。そのようなときに役立つ「アイデアフラッシュ」という手法もご紹介しましょう。

 方法は簡単です。まず、A3用紙を数枚用意します。次に、1枚ずつ、「営業資料作成を効率化する方法」「会議短縮化のアイデア」など、求めているアイデアのテーマを記入します。そのうえで、A3用紙にひとり3つずつアイデアを書き込んで、隣の人にどんどん回していきます。持ち時間はひとりにつき2~5分と設定するといいでしょう。複数の用紙を同時に回してもOKです。

 重要なのは、どんなに小さなアイデアでも躊躇せず記入してもらうことです。とにかく「数」を出してもらうことが大事。もちろん、他のメンバーが書いたアイデアと重複するアイデアは避けてほしいですが、他のメンバーのアイデアに触発されたアイデアは大歓迎です。

 むしろ、他のメンバーのちょっとしたアイデアを見た瞬間に、「あ! そういえば!」という感じでひらめいたアイデアに価値があることが多いものです。だからこそ、「アイデアフラッシュ」なのです。実際、やってみると、後半になるほどアイデアが洗練されていくケースが多いと思います。

 そして、紙が1周して戻ってきたら、その紙に書かれているアイデアのなかで優れていると思うものに「◎」などの印をつけて、再び隣の人に渡します。こうして、紙が2周したときには、みんなが投票し終えた「アイデア一覧」が完成しているというわけです。メンバーの発想を広げて、斬新なアイデアを集めるために、非常に効果的な方法なので、ぜひ試してみてください。