しかし、実際には「男子生徒が先生に泣きながら電話でいじめを訴えたが、対応してくれなかった」「先生もいじめを知っていた」などの記載があった。また、担任教師は自殺後の保護者説明会も欠席し、遺族に謝罪をすることもなかったという。

 そして、のちに男子生徒が同級生に「死にたい」と相談していた事実を、学校が自殺直後に把握していたことが判明。校長も職員会議でいじめと自殺に関連がある可能性を示唆していた。

 また、市教委が「いじめた側にも人権がある」などの理由で元同級生に聞き取りを実施しなかったことが判明、非難・苦情が殺到した。

滋賀県警、根本的な問題

 そして、大津署は遺族が3度にわたり暴行容疑などで被害届を提出したにもかかわらず「被害者本人が自殺して存在しない」などとして、いずれも受理しなかった点も暴かれ、滋賀県警も批判を浴びた。

 男子生徒の父親は後に、暴行、恐喝、強要、窃盗、脅迫、器物損壊の6つの容疑で「告訴状」を提出し、ようやく受理された。

 昨年12月1日にもいじめをテーマした記事(『鹿児島男子高校生「いじめ」自殺、県と県教委で判断が分かれた理由』)を出稿したが、そのくだりを再掲したい。

『殴ったり蹴ったりすれば「暴行罪」、金銭を脅し取れば「恐喝罪」、万引きをさせれば「強要罪」、物を隠したりすれば「窃盗罪」、周囲に仲間外れを強要したり死ねと脅せば「脅迫罪」、物に落書きすれば「器物損壊罪」、父親の告訴内容にはないが、けがをさせれば「傷害罪」が該当する。』

 そう、実は「いじめ」は犯罪なのだ。