スカイツリーの開業やフェイスブックの新規株式公開など旬のテーマに合わせ、それらに関連する銘柄で構成する独自の株価指数に注目が集まっている。

 これら株価指数を作成したのは準大手証券の岡三証券。今年4月に立ち上げたグローバル金融調査部の“初仕事”である。

 作成した目的は、「20年来、日本の株価は全体的に低迷しているが、切り口を変えればいい面も見えてくるのではないか」(草木孝・岡三証券グローバル金融調査部次長)との考えからだ。

 その中身はどういうものか。スカイツリー指数を見てみよう。

 正式名称は、「岡三 東京新タワー指数(スカイツリー関連)」。50銘柄で構成されるこの指数は、大きく三つに分類される。

 1つ目は、事業主体である東武鉄道やスカイツリー近くに店舗を構える松屋など地元関連の4銘柄。

 2つ目は、312のテナントが出店する大型商業施設「東京ソラマチ」で、テナントのうち親会社が上場している明治ホールディングスやエイベックス・グループ・ホールディングスなど40銘柄である。

 そして3つ目は、旅行関連の東日本旅客鉄道など6銘柄だ。

 では、実績はどうか。TOPIXと比べてみよう。

 2009年12月末時点を100とすると、スカイツリー開業の5月22日時点ではTOPIXが83と下げたのに対し、この株価指数は116と上昇しており、好パフォーマンスとなっている。

 次いで、フェイスブックス指数。こちらは、フェイスブックに出資する企業やパートナーサイト、利用者向けのサービスを提供する17銘柄で構成されている。