優れたリーダーとなる資質は何かと問われれば、ほぼ間違いなく筆頭候補の一つに「自信」が挙げられるだろう。最も優れたマネジャーは断固たる態度で行動するだけでなく、チームのメンバーを鼓舞するために自信を示す。また部下に自信を植え付ける存在でもあるが、もし自分に自信がなければ、こうしたことは不可能に近い。しかし、自信と自信過剰は紙一重だ。過大な自信は傲慢につながり、それが従業員や顧客、その他の利害関係者の離反を招くことがある。また自分の失敗に気づかなくなることで成長や改善の機会を逃し、軽率な意思決定に突き進むことにもなる。自信はどうやって自信過剰になってしまうのか。それを知るために重要なのが、自身の振る舞いについて自問することだ。筆者の研究やこれまでのコンサルタントとしての経験から、特に以下の4つの質問をあげておきたい。