――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJのチーフコメンテーター ***  外交とは自転車に乗ることに少し似ている。まっすぐ前に進むか、途中で転ぶかだ。  これはまさに、トランプ政権が先週の米朝首脳会談を終えて置かれた状況と言える。首脳会談は一部で言われているほどひどい結果には終わらなかった。非核化を巡り、悪い合意が結ばれることはなく、より良い合意に向けた扉は依然開かれている。  では、ハノイで開催された米朝首脳会談は何をもたらしたのか。