ドナルド・トランプ米大統領は先週ベトナムの首都ハノイで開催された米朝首脳会談で、北朝鮮がミサイル発射や核実験を再開しない限り、非核化を急ぐことは求めないとの考えを示した。トランプ氏は。物別れに終わった会談後には記者団に対し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は「ロケットやミサイルなど何であれ核に関する実験は行わない」と約束したと語った。だが、その首脳会談の前後に、した。このことから正恩氏は、たとえ新たな実験を行わなくても、体制維持に不可欠だと自身が考える武器の増強が可能だととらえていることがうかがえる。北朝鮮が米本土を射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射技術を取得するには、さらなる実験が必要だと核専門家は指摘している。だが北朝鮮は核分裂性物質の濃縮に加え、ミサイルを含む核兵器運搬車の生産や弾頭の製造を継続することはできる。
物別れの米朝会談、唯一の進展は北朝鮮の核開発
「核分裂性物質の生産を劇的に減らす機会が失われた」との声も
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