主語・述語を意識したトレーニングをさせる

 文章を正しく書き写す練習と同時に、見本なしでいきなり書かせる練習もします。テーマを与えて簡単な作文を書かせたり、ある状況について文章で説明させたりするのです。

 たとえば、スーパーの売り場で店員が惣菜に割引シールを貼っている写真を見せ、「これを5行くらいの文章で説明して」と言うと、たいていの子はまったく文章になりません。

 頭では状況をわかっていて、会話でなら説明できるのですが、文章にはできません。というのも、そもそも主語・述語の関係をしっかり押さえられていないのです。

 どんな長文であれ、主語と述語がある1つの文が連なっているという構造が基本なので、1つひとつの文章を正しく書けることがとても大切です。

 書き写す練習でもそうですが、見本なしで書く文章についてはなおさら、主語と述語を意識させ、おかしな場合は直してあげてください。