北朝鮮は、先月ベトナム・ハノイで開いた第2回米朝首脳会談で合意がまとまらなかったことを受けて、非核化を巡る米朝交渉を中止する可能性があると警告した。AP通信によると、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官は15日の記者会見で、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がドナルド・トランプ米大統領との非核化交渉を継続するかどうか間もなく決定すると明らかにした。崔次官はトランプ氏を直接は非難しなかったものの、米国に妥協しようとする姿勢が見られないと非難、北朝鮮はミサイル実験の再開を排除しないと述べた。さらに、北朝鮮は2017年11月以降核実験をやめているとして、米政府が譲歩すべきだと主張した。北朝鮮の専門家はこの発言を受け、正恩氏の非核化への約束が再び不安視されると指摘している。北は交渉が成立しなかった責任を米政府に押し付け、徐々に協議に背を向けている可能性がある。
北朝鮮、非核化交渉の中止警告 ミサイル実験再開も
有料会員限定
あなたにおすすめ