英国議会は、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)のプロセスにおける交渉の主導権をテリーザ・メイ首相から奪おうとしている。同氏が掲げる離脱協定案とは別の選択肢への投票を実現させることが狙い。国民投票でブレグジットが決まって3年近くが経過する中、メイ氏が交渉した離脱案が2度にわたり否決されるなど、議会は手詰まり状態にある。この状況を打破しようと英議員らは25日、別の離脱案ならば議会の過半数から支持を得られるか確かめるため、複数の選択肢について「示唆的投票」を実施するかを採決。その結果、329対302で政府側が敗北した。ブレグジットの行方を巡るメイ氏の求心力低下を示したほか、閣僚の中からも3人が議会に主導権を譲るよう投票し、その後辞任している。
英議会、離脱交渉の主導権を首相から奪取へ 27日に示唆的投票
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