メイ首相がEUとまとめた「離脱協定案」を蹴っ飛ばす一方で、「合意なき離脱」は拒否。あれもイヤこれもイヤ。英国議会は右往左往するだけで、ブレグジットはどこに行く――。そんな報道があふれている。
だが、本当だろうか。
英議会は混乱の極みを演じながら着々と「落としどころ」に向かっている。みながヘトヘトになり「もう1度、国民の声を」というムードを醸成している。
そして再度の国民投票で英国はEUにとどまる。簡単ではないが、準備は整いつつある。それが筆者の見立てだ。
世界をだまし「民意」を導く。そんな芸当ができるのが英国だ。
「新たな選択肢」が浮上
再度の国民投票の可能性
ブレグジットをめぐっては、先のEU首脳会議で、3月29日の離脱期限が当面、延期されることが決まった。